サイディングの種類と特徴を比較してみよう
2024/03/11
サイディングの種類と特徴を比較してみよう
サイディングとは、外壁に貼る板状の材料のことです。サイディングには、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類があり、それぞれに特徴や価格が異なります。今回は、それぞれのサイディングのメリットとデメリットを比較してみましょう。
窯業系サイディングは、セメントや繊維質を原料とし、板状に形成したものです。デザイン性に優れており、レンガ・タイル・木目調などのラインナップが豊富にあります。また防火性が高く、サイディング材の中では価格が安い点も魅力です。一方で、重量があるため耐震性が下がる可能性があります。またコーキング部分にもメンテナンスが必要で、劣化すると雨漏りの原因になることもあります。1㎡あたりの単価は4〜5千円前後です。
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板・アルミニウム・ステンレスなどの金属を材料としています。表に張られた金属板に、断熱性のある裏打ち材を合わせて作られた商品が多く販売されています。金属系サイディングの特徴は、耐久性があり、熱・凍結に強い点です。また軽量であるため「作業がスムーズに進められる」「重ね張りリフォーム後に耐震性の不安が少ない」のも利点と言えます。ただし錆や傷が発生しやすく、デザインの自由度が低いという欠点もあります。1㎡あたりの単価は4〜5千円前後ですが、金属の種類やサイディング材の厚さなどによって値段が大きく異なります。
木質系(木製)サイディングは、木材を板状に加工した外壁材です。天然木に塗装を施した製品や、細かい木を集めて圧縮したタイプなどがあります。木特有の温かみのある風合いと、高い断熱性能が特徴です。一方で、燃えやすい・腐りやすいというデメリットもあるため、不燃処理を施した製品を選んだり、腐食を防ぐ塗料を塗ったりといった方法で、対処することが大切です。いずれにしても、こまめなメンテナンスは必要になるでしょう。なお、施工対応できる業者が少ないという難点もあります。1㎡あたりの単価は約6千円が相場です。
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を使用した外壁材です。凍結・衝撃・雨に強いという特徴があり、自然環境の厳しいアメリカやカナダなどで多く採用されています。軽い汚れなら、水をかけるだけできれいな状態に戻せます。また軽量の材質であることから、重ね張りをしても建物への負担を抑えることが可能です。ただし国内でのシェア率が1%程度と非常に少ないため、対応可能な業者を探すのが難しいというデメリットがあります。1㎡あたりの単価は8千〜1万円ほどです。
以上、サイディングの種類と特徴について比較してみました。サイディングは、外壁の見た目や性能に大きく影響する重要な部分です。自分の家に合ったサイディングを選ぶためには、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解することが必要です。ぜひ参考にしてください。
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